不思議にひと触れ

Kis-My-Ft2とその周辺について

「オレンジ」服との苦闘

Kis-My-Ft2のファンになってから初めて知ったジャニーズ(というかアイドル?)独特のお約束的なあれこれは幾つかありますが、メンバーカラーという制度もその一つです。

このメンバーカラー制度、キスマイを見ていると、色違いの衣装を始めペンライトの色、出演番組で着用するジャージや小物の色、各々の発言のテロップカラー、はたまた公式ブログの各トップ画面…と至るところでアピール・示唆されており、メンバーそれぞれのキャラ立ちや印象付けという面で大きくその役割を担っているようです。

なのでそれに因んでか、ジャニーズのライブ、コンサート等では、ファンはそれぞれの担当メンバーカラーの衣服やアイテムを身につけ参加するというケースが多いようです。装う色によって誰のファンなのかを識別する。これはメンバー本人たちも度々メディアのインタビュー等で言及しているところなので、アイドル・ファンともどもの共通認識となっているようです。

 

メンバーカラー制度自体は戦隊ヒーロー物みたいで分かりやすくてキャッチーで面白いし、ライブ等の現場で担当カラーでコーデして参加するっていうのは体育祭とか文化祭みたいで気分が上がるしお祭りっぽくて楽しいなーと思っていたんですが、ここで問題になってくるのは、わたしが最も好み応援させて頂いている横尾渉さんのメンバーカラーが「オレンジ」ということです。

 

正直、わたしは横尾さんのファンになるまで、オレンジ色のアイテムを手に取ったことはほとんどありませんでした。自分の好みの色でも似合う色でもなかったからです…orz

 

もともと好きな色、心惹かれたり見ていて落ち着く色は青系が多く(だから千賀担の方ちょっと羨ましい)、地顔も青白く顔立ちも薄いので、なじみがいいのはソフトトーンの淡い色。パキッとした明るい色を顔周りに持ってくるとまーーー似合わない。なじまなすぎて不自然に浮く。顔が負ける。何より落ち着かない。陰キャなので、こんな陽っぽくて健康的な色キャラじゃねー!って全わたしが叫ぶ。なので、普段は少しでも顔色を良く見せるためにトップスは綺麗目のパステルカラーやアイボリーとか杢グレーを選ぶことが多かったです。濃いめの華やかな色は、せいぜい靴とかバッグとかの小物で合わせるぐらいでした。

ですが数年前、突如としてキスマイにはまり横尾さんというアイドルに転がり落ち、キスマイのライブに参加できる事と相成って、自分もぜひとも担当カラーであるオレンジ色の洋服で馳せ参じたい、と考えました。だってその方が楽しいじゃん!お祭りには乗っかりたいじゃん!手に入れた機会は最大限に楽しみたいじゃん!ネクラだけどミーハー気質なわたしは単純にそう考えた!

 

だがしかし。手にとるオレンジ手にとるオレンジ、どれもまーーー似合わない(2回目)。もう親の仇かってくらい似合わない。いろんな色味のありとあらゆるオレンジトップスを試してみたけど、真オレンジや朱系オレンジは強すぎて薄顔が負けるし、黄系オレンジは顔色が黄ばんで見えるし、テラコッタ系オレンジは顔色がくすむ。スカートとか、ボトムだったら顔から離れてるので何とか合わせられないこともないんですけど、ステージ上のアイドルさん達が客席見たとき目に入るのはファンの上半身だから、やっぱトップスorワンピースを着たいんですよね。でも顔周りに持ってくるとどうにもこうにも違和感しかない。

いや他の人から見たら別にアンタ何着てたってそう変わんないよ?というのは百も承知なんですが、やっぱ鏡に映る自分を見た瞬間「なんか違う…」って思っちゃうのは自分的にテンションが下がる。気分を浮き立たせるために、あとはライブで自担が客席見たときに自分のファンがいるなって思ってもらう為にオレンジ服が欲しいのに、自分的に残念な格好してたんじゃ居心地悪くて心おきなく場を楽しめないし、何より自担様に自分のファンださいなーと思われてしまう。ツラい。そんな見てないかもだけどちょっとでもその可能性が考えられるならば、そんな要因は極力排除したい。

 

というわけで、兎にも角にもいろいろ探しまくって試しまくって東奔西走試行錯誤を繰り返した結果、ピンク味の強いコーラル系オレンジ(かつ淡めの色)ならまあおかしくなくはない…?という結論にたどり着いたので、それ系の色味のリネンシャツを着て初ライブに行きました。

ただこのリネンシャツ、色味はまあわりかし馴染むんだけど、メンズのやつだったのでどうにもサイズが大きい(レディースで他にしっくりくるやつが見つけられなかったんだYO!涙)。袖が長いから折り返して捲って着てたけど、リネンといえど夏場は暑い。(メンズだからか何となく布地も厚い。) 裾も長いからインして着るんだけど胴回りも大きいからボトムと合わせるとバランスとるのが難しい。やっぱ服ってサイズ感や着回しきくかって重要じゃないですか。

という事で、やっぱ他のオレンジトップス欲しいなーと思いつつも、色味・型・サイズ感をクリアする一着にはなかなか出会えず。そんでもってやっぱライブというハレの場には自分なりに一番よく見える気に入ったカッコがしたいなという女心もあり、その後はコーラルオレンジ系のポイントメイク(メイクは自分で色味が調整できるから便利だよね)に加え、普段の自分の好きな服装+バッグにオレンジのバンダナかスカーフを結ぶ(手首に巻いたこともあったな)ということでお茶を濁していたわけです。

 

だがしかーーーし‼︎‼︎‼︎!  ここへ来て自担である横尾渉さん。パフォーマンスでは自己主張が少なくトークも控えめでライブMCでは一番端っこ(定位置)からメンバー皆を眺めるという姿勢が多かった横尾さん、自分のファンを前にしても野生動物の如く警戒心を解く事なくこわばった表情で手を振っていた横尾さん、アイドルっぽくないアイドルとしてファンの間では有名だった横尾さん!

そんな彼が昨今、公式ブログでは2コーナーを毎日更新し、ライブMCではガンガン口をはさみおちょける、曲中ではシャウトをかまし、藤北をくっつけ(←)、なんか知らない間にまた新しい資格を取得しているという、え?なんか横尾さん、すっごくアイドルっぽいよ⁉︎(資格は彼独特かもしれんが)っていう、今までの分をドミノ倒しのよーな勢いで取り戻すべく?ファンの諸々のニーズに応えアイドル業をエンジョイし、やりがいを持ってみずから積極的に取り組んでおられることが随所に見られます(涙)。

そして極めつけは、自分のメンバーカラーである「オレンジ」という色をいつの間にか自分のファンの呼称として用いライブやブログで呼びかけており、その語調は今までになく親しみがこもり明るく楽しげで……(涙涙涙)

 

ぶっちゃけわたしはクールでそっけなく、アイドルというスタンスでの自己表現がイマイチ苦手っぽかった横尾さんも大好きだったので、特に変わって欲しいという気持ちは持っていなかったんですが、自分のお仕事とファンへの愛着を無理なく前面に出している最近の横尾さんを見ていると、良かったなあ…としみじみ感じます。人が生き、揺らぎながらも、自分なりに前へ向かって行こうとする変遷。そんなきらめくような時間を見せてくれるお方にはやはり、ファンという立場から何かしらの形で意思表示をしたいなと感じるわけです。

 

という事で振り出しに戻る。自分の中でオレンジ服探訪熱が再燃した今、暇を見つけてはZOZOTOWNでオレンジアイテムを検索しては「なんか違う」と頭をひねり、ショップの店頭でオレンジ色の服を鏡の前であててみては「似合わねえ…」とラックに戻す、てなことを繰り返しております。

自然界の夕日とか朝日とか、花とかフルーツのオレンジ色は大好きなんだけどな!なんで自分にしっくりくる服はないのかな!(涙)   でもきっと、いつの日か「コレ!」っていう服と巡り会えるはず…わたしが横尾さんというアイドルを見つけた時のように…!という希望を胸に抱きながら、まだ見ぬオレンジ服に心をはせ妄想コーデを繰り広げる日々です。

あ〜でも正直ライブの時だけはRed Velvetのスルギちゃんになりたいな!個人的に東洋一オレンジカラーが似合うと思う女の子!オレンジメイクもよく参考にさせてもらってます!あざっす!

 

 

 

 

 

 

 

キスマイ『赤い果実』の世界で遊んでみる

先日、11月29日に発売されたKis-My-Ft2の20枚目のシングル『赤い果実』。

ミステリアスで意味深な歌詞に緊張感を煽るようなサウンド、まるでレ・ミゼラブルや三銃士を彷彿とさせるクラシカルなヨーロピアンテイストの衣装に身を包むメンバー7人。そんな彼らが雲間から刺す光を浴びて大旗を掲げ立ち並ぶ姿や、鎖で繋がれながらも挑戦的な瞳でポーズを決める姿など、個人的ドツボすぎる魅惑のアートワークに発売前からワクワクしっぱなしだったわたし。(鎖はダンスでも使用するよ! フォーメーションかっちょいいし背徳感ハンパなくてやばす!)  

そして極めつけはショートムービー版MVの玉森氏の麗しいこと… 白い肌に紅い唇の憂いを帯びた表情は敵方に囚われ煤で薄汚れてもなお美しく、終盤仲間たちに救け出された後、ひとり大きなフラッグを掲げる姿の気高さたるや…! 終始やんごとなき美しさに溢れていて、どう見ても身分を隠し闘いに身を投じる王子にしか見えない。もうわたしのなかの中二心がくすぐられてくすぐられて仕方ないので、主にショートムービー版MVから派生し脳内に勝手に浮かんだストーリー設定とキャラクター設定を思いつくまま書いていこうと思います。すべて個人による妄想です! そういうのはちょっと…という方はこれ以降はお控えください>_<

 

 

‪赤い果実【妄想ストーリー設定】‬


‪かつて音楽の都として栄えた王国は列強の侵略に遭い、街は占領され国力を削ぐため音楽を禁じられる。すっかり活気を失った国と民の姿を案じた王子は、音楽を通じて交流を深めた生まれも育ちもバラバラだが個性豊かな仲間達と共に、7人でレジスタンスの秘密結社“赤い果実団”(ネーミングどうなん←)を結成する。国の心そのものであった音楽をもう一度国民の手に取り戻すために…!

‪“赤い果実団”の名称は国花である椿の実から。ちなみに事を秘密裏に運ぶため7人は互いを北斗七星の星の名のコードネームで呼び合います。(中二設定でたw)

‪Ki:アリオト
‪S:メラク
‪M:ドゥーベ
‪Y:アルカイド
‪F:フェクダ
‪T:メグレズ
‪2:ミザール

‪おふろ氏(@ofuroofuroofuro)よりこの設定を借りました。アリガトウ!‬

 

 

 

‪赤い果実【妄想キャラクター設定】‬


‪T:メグレズ
‪かつて音楽の都として栄えた王国の王子。王位への関心が薄く、こっそり街へ出て民衆の間で流行っている新しい音楽を開拓したり、気の合う仲間達と合奏したりする方が楽しいという気ままな平和主義者だったが、生まれ育った国と民の危機的状況を目の当たりにし、自らの手で国難を救うべく奮起する。仲間たちと合奏する際はリュートを奏でる。‬

 

‪Ki:アリオト
‪かつて街でいちばん繁盛していた肉料理と酒が旨い音楽酒場の若き店主。店にお忍びで通っていた王子と交流を深め、街が占領された後は王子の志に賛同し、レジスタンスの一員となる。ハートの熱い、頼りになる皆の兄貴分。自らも酒好きで気分が良くなるとギターで自作の歌の弾き語りを始める。‬


‪F:フェクダ
‪元・宮廷楽師。彼の美しい歌声と銀の竪琴を奏でる姿は国の老若男女を問わず魅了した。王子が平民の店に出入りすることを最初は快く思っていなかったが、王子に付き添いアリオト達と交流を続ける内に徐々に打ち解け、やがて強い絆で結ばれていく。‬

 

‪M:ドゥーベ
‪王子の乳兄弟であり無二の親友。幼い頃から陰日向に王子を支える。気さくな人柄からか、身分や立場の異なる者とも壁を作ることなく交流を深めることが出来るため、彼の意外な人脈が団員を救う事も多い。‬普段は温厚だが、ドラムを叩くと人が変わる。‬


‪Y:アルカイド
‪宰相の息子。国が侵略され敵方に寝返る高官も続出する中、変わらず王国にとどまり忠義を尽くす数少ない重臣一族の1人。歌唱はあまり得意ではないが音楽を心から愛し、音楽を創り奏でる者達に深い敬意を表す。仲間と合奏する際の担当楽器はチェロ。‬


‪S:メラク
‪王子の学友。名門貴族の息子だが平民文化にも興味津々で、王子らと共にしょっちゅう街の音楽酒場にも出入りしていた。気分が乗ると歌いながら踊りだす(やたら上手い)。涙もろいが泣きつつも思った事は割とがんがん言うタイプ。仲間と合奏する際はチェンバロを奏でる。‬


‪2:ミザール
‪天涯孤独のロマのヴィオラ弾き。淋しがりやだが人と群れるのが苦手で、演奏で日銭を稼ぎながらひとところに定住せず街から街へと移る流浪の生活を送っていたが、偶然立ち寄った街で運命の仲間たちと出会い行動を共にする事になる。実は出生の秘密が…⁉︎‬

 

 

…てな感じで他にも、王子と乳兄弟のドゥーベ、学友のメラクは幼い頃から王宮の庭園で隠れんぼや鬼ごっこでしょっちゅう遊んでいたため宮廷の使用人達からお花畑トリオと呼ばれていたり、アルカイドがアリオトの店へ訪れた際は「たまには魚もいいだろう」とか言って鮪のカルパッチョとか作って皆に振舞ってくれたり、敵陣に乗り込みミッションを遂行するため踊り子に変装したフェクダの美しさにまず団員たちが落ちそうになったり、あと一歩で国を救うことが出来る!っていう物語の終盤で、みなし子だと思われていたミザールが実は敵将の隠し子だったという驚愕の事実(ロマの民に拾われた赤子の時に唯一持っていた親の形見?のヴィオラに印された紋章から判明する…とかなんとか)が発覚し、実の親と仲間達の間で板挟みとなり苦悩するミザール、戸惑いつつも最後まで彼を思い信じようとする団員たち…というエピソードが展開されちゃったりなんかしてさ…

 

ハイ、ベッタベタですね…… つーかどう考えても7人の担当楽器のバランスわるすぎだし(キャライメージ先行で選んだため)、アルカイドの設定に個人的願望を盛り込みすぎだし(わたしが横尾担のため)、ミザールに闇設定を背負わせすぎだし(わたしがニカ氏の持つ闇属性が好きなため)、なんか色んな方向にあい済みませぬって感じなんですけど、いちおたくのささやかなお遊びとして許していただきたい………

 

という事で何はともあれ、こんな感じの7人が活躍する闘いあり友情あり笑いあり涙ありの2時間くらいのスペシャルムービーが観たいです! 舞台でもいいよ! あとアフタヌーンとかハルタあたりでマンガ連載してもらってもいい! エラい人プリーズ!

 

 

 

 

キスマイ LIVE TOUR 2017 MUSIC COLOSSEUM 観戦記

さる5月14日、キスマイのライブツアー2017 MUSIC COLOSSEUM 新潟公演【夜の部】に行ってきました。

もう軽く3ヶ月経っていて観戦記って超絶今サラ感は否めないのですが、あ〜楽しかったな〜!って今でも折を見ては反芻しちゃうのと、個人的初アリーナツアーで席運にも恵まれ(こればかりはチケットを譲って下さった方のおかげです!本当にありがとうございます>_<)今までにない近さでメンバーを見ることが出来て色々と感じることも多かったので、キスマイデビュー6周年おめでとう!の気持ちも込めて、諸々の感想を書きとめておこうと思います。

セットリストの中から特にグッと来た曲やポイントに絞って書いていますが、演出等の細かい部分について触れている部分も多々ありますので、もしネタバレ回避されている方がいらっしゃいましたらこの先はお控えください。ただ、記憶力が無く視野が狭い女ことわたしとして自他ともに認める人間なので、基本的にすべて印象で書いてます! たぶん120%「そこ違くね?」ポイントが確実に複数あります!(断言)   正確なレポや記述を求められる方には非常に申し訳ありませんが、そこのところご容赦いただけましたら有り難いです‼︎

と、つらつら言い訳させて頂いたとこで(←)はじまりはじまり〜

 

 

ステージについて

会場に入ってまず目についたのは中央に堂々鎮座する円形のセンターステージ。まるでボクシングやプロレスのリングを彷彿とさせるような出で立ちで、まさにMUSIC COLOSSEUMのツアータイトルにふさわしい威容。闘う気満々だ!と始まる前から俄然テンションが上がります。 もともと少年マンガ好きな上、キスマイが持つ反骨精神みたいな要素にすごく弱いのでこういう雰囲気は否が応でも高まる!

去年のI SCREAMツアーからおなじみとなったキスマイ公式キャラクター・スクリ〜マ〜ズちゃん達のコミカルキュートな観戦マナー喚起映像が流れ、場も温まったところで、いよいよ開演!

 

 

Travis Japanについて

どことなく不穏な空気を煽るようなOvertureのダークなサウンドが響く中、まずはTravis Japan が登場しオープニングダンスを開始。う…うめェ!動き始めてものの2、30秒くらいで素人目にもわかる、この人達ただ者じゃない感。下半身が安定していて大きく動いても体がぶれないし、余計な力が入ってなくて動きに無駄がなくシャープ。ここでピタッと止めてほしい、ここでグッと伸びてほしい等、観客として知らず知らず芽生えるこちら側の願望にがっつり嵌めた動きをしてくれるので見ていて本当に気持ちがいい。ヤッター!むっちゃ体の使い方が巧い人達のダンスだよ^o^‼︎  ホント彼らのパフォーマンス見応えがあって、キスマイが出ていない間もずっと楽しかったです。ありがとうトラジャ!

そしてそしてどデカいフラッグ持ってキスマイ参上!さあ、ショータイムの始まりじゃ‼︎

 

 

EXPLODE

Tonight

FIRE BEAT

Bang!Bang!BURN!

アルバムリード曲のEXPLODEはまだしも、まさかトゥナイをこんな冒頭に持ってくるとは思わなかった。しかも立て続けにファイヤビって、ライブ後半のクライマックスに持ってくるセトリじゃん!こんな最初っからぶっ飛ばして大丈夫なのかキスマイ⁉︎ でも火花特効使って黒基調のゴージャスな聖闘士星矢みたいな衣装で、雄(オス)曲4ナンバーぶっ通しで猛々しく歌い踊りまくる7人に早くもテンション最高潮! ダークヒーロー似合いすぎるんじゃ! やっぱ攻めキスマイは滾る‼︎

 

 

VersuS

裾長めの美柄和装に面を付け登場し、下駄履きで小気味よくタップを踏む北山氏。続いてスラリと背の高い立ち姿が現れ、狐面を取って横尾さんの怜悧な表情があらわれたとき震えたよね…!(横尾担的ツボ)そんで北横並んで下駄ップとかさ!最年長コンビの華麗なる貫禄‼︎

そして宮田くんと千賀くんのアグレッシブなイキの良いコンビネーションダンスに、二階堂くんの超クールで巧みな直弾きベースプレイが加わり、満を持して登場するは綺麗どころ2人!艶やかな和装姿に番傘を差した藤ヶ谷くん、対角線上には身軽なストリートファッションに身を包みライフル提げた玉森くん…と、この流れ考えた人、天才T_T  男達がそれぞれの武器で威嚇し合い、迎え入れるは美人ふたりっていう構図が最高です。しかもそのべっぴん2人がまた戦闘能力高そうなんだコレが! 猛毒を隠し持つ蝶のような妖しい美しさの藤ヶ谷くんに、カワイイ顔して好戦的で躊躇なくライフルぶっ放しそうな玉森くん…ハー、蝶のように舞い蜂のように刺す!攻撃は最大の防御なり!(すいません特に意味はないです)

和と洋、若さと成熟、勢いと洗練…対照的なそれぞれの魅力がぶつかり合い交差する、キスマイ流異種格闘技バトルソング、ここに極まれり‼︎

 

 

 

PICK IT UP

みんな大好きピキラ、わたしも大好きピキラ。

会場での初見から「これいい!」と一目で好きになったこのナンバー。デジタル音にちょっと低めなキーから始まる冒頭や、要所要所にあるシンボリックなフォーメーションが印象的な振付、ストリート系だけどモノトーンでまとめたシックな衣装、そして何よりポーカーフェイスの合間にひそむ挑発的なメンバーの目線…と、キスマイ、ちょっと大人になったな!(←何目線)と思わず言いたくなるようなクールでどこかミステリアスなダンスチューン。

衝動の赴くまま目についた獲物に片っ端から吠え付く小獣のようだったジュニア時代から、視界で姿を捉えた次の瞬間にはターゲットの喉元に牙を当てている優美な獣のように、腕を磨き仕留める精度をグッと上げたキスマイ。ピキラにはそんな、研ぎ澄まされ、しなやかさを増した現在の彼らの姿が反映されている気がします。

もう少年ではない、今のキスマイだからこそ出せる、冷静と情熱が共存する青い炎の魅力。

見逃す手はありません。

 

 

 

 

レッツゴー‼︎

うって変わって、大人になるったって遊び心を忘れたつまんない奴にはならないぜっていうキスマイ恒例お楽しみトンチキモード全開のナンバー。

EXPLODE、Tonight あたりでは黄金聖闘士みたいなシリアス格闘マンガのキャラだったのに、この曲ではマンバ系ギャル男、ジェンダーレス男子、ハッピ着た2次元オタク、割烹料理店の板前、着ぐるみ紳士、パワースーツボーイ、金髪チアガール…と、まるで統一性皆無な格好で完全にギャグマンガ人気キャラ集合!ってな様相を呈すキスマイちゃん達。ほんとアイドルってフレキシブルな存在です。こんな7者7様の扮装で全員並んで椅子使ってラインダンス繰り広げられたら楽しくないわけがないよね! コミックソングのようでいて実はかなりの良曲だし、団扇持ってWASSHOI‼︎ って合いの手を入れるのがお祭りみたいでとってもとっても楽しかった一曲でした^o^

 

  

君のいる世界

キミとのキセキ

MU-CHU-DE 恋してる

ジャンプ系少年マンガも好きだったけど、りぼん花ゆめマーガレットetc…少女マンガもめちゃめちゃ好きだったんです!っていう自分の中の女児心をアイドル的夢と魔法の力で満たしてくれるこのキラキラソング3曲メドレーはホント鉄板の良さ!

特に『君のいる世界』は印象深い。白基調のマタドール衣装、背には風をはらむようにマントをはためかせ登場し、甘くロマンチックなイントロのソロパートを交互に歌い上げる北山氏と藤ヶ谷氏。二人の立ち姿がステージ上に光るように浮かび上がった時の、まるで視界が開けた瞬間のような感覚が忘れられません。型の綺麗な一つ一つのポーズ、身のこなし、表情や顔の角度の付け方。派手な事はせずとも、腕をかざす、一歩踏み出すといったさり気ない一つ一つの動作が本当に美しい。どこで自分が出るか・引くか・または共に出るか、その互いのタイミングの取り方も絶妙で息ぴったり。ステージにおける自分達の魅せ方をずっと研鑽し、獲得してきた者達が持つ誇りと風格。これが藤北力…!と圧倒されました。

音楽が進みメンバー全員が集まると、歌う7人の平らだった足元が徐々にお立ち台のようにせり上がっていきます。リフターには純白の長い布が掛けられていて、7本の柱が建つように上空へ伸びていくにしたがって彼らの纏う真っ白なマントと一体となり、さながらどこまでも長く拡がるウェディングベールのよう。 神聖さすら感じるまばゆい光景です。 そしてここで着目するのは、彼らの真っ白(+メンカラのアクセント)な礼装が光の衣装とも呼ばれる闘牛士の扮装ということ。華麗に装ってもただの綺麗なお飾りには収まらないぞという勇ましさを感じるようで頼もしい限りです。

花嫁の華やかさと花婿や英雄が持つ凛々しさ、そんな美質を兼ね備えたハイブリッドな姿に、現実世界では決して目にはできない、ステージの上だからこそ起こせるメタモルフォーゼの魔法を見た気がしました。

福岡公演ではリフターのトラブルもあったそうで、ステージ上ではスター然と存在し、出来ない事など何もないようにも思えてしまう彼らも実は危険と隣り合わせのなか臨んでいるんだな…と感じたけれど、ここの一連の流れは見ていて本当に感動したので、安全性確保に万全を期しつつ、ぜひ沢山のファンの方達に見てもらいたい演出だなと思います。そのくらい、胸を打たれた夢のような光景だったんだよなあ。

 

 

One Kiss

どういう仕組みか分からないけれど、メンバーそれぞれがステージ上から垂直に伸びたバーに身の支点を置き、歌いながら宙に浮いた状態で地面と平行になったり、スローモーションで宙を駆けたり、ロボットダンスを踊ったりします。 袖裾が長めな上衣の金色のキラキラした衣装も相まって、その姿はまるで見えない天の糸に引かれ操られる人形達のよう。

アッパーでトロピカルハウスな音が特徴的な洗練された楽曲に多様なレーザー演出が用いられ、サイバーかつ近未来的なんだけど、どこかレトロでファンタジックな雰囲気もあり、不思議なバランス感を持った空間が広がります。例えるなら、都心の隠れ家みたいな静かなバーラウンジで美味しいスパークリングワインを楽しみつつ、ふと飾ってあった電子仕掛けのオルゴールの小箱を開けたら、耳心地の良いサウンドが流れ7体のマリオネットが踊り出した…みたいな世界観かな。

もともと曲自体も大好きだし、演出も振付も個人的どんぴしゃで、ホントこの曲のあいだ自分の中で好きポイントが充満しすぎてエラい事になっていました。そのくらい全てがツボだった、宝物みたいな一曲です。

 

 

intermission

 One KissからGravityへ行くまでに、キスマイとトラジャのダンスパフォーマンスがあるんですけど、その時のトップバッターがニカ千こと二階堂くんと千賀くん! わたしはこの最年少コンビのパフォーマンスがめちゃくちゃ好きなので、ホントここはテンション上がった! この2人は顔のタイプもダンスのスタイルも違うけど、並ぶとなぜかペア感を醸し出すという不思議なコンビ。2人とも巧いから1人ずつのダンスも勿論いいんだけど、2人揃うと互いのパフォーマンスレベルの高さにノセられるのか、相乗効果でどんどん高め合っていく様子にワクワクが止まらない。

引き合うような相性の良さと同時に、競り合い腕比べを楽しむような2人の姿は本当に必見!これからも沢山見る機会が欲しいコンビです!

続く横尾さん、宮田くんの横宮コンビとトラジャも、皆の腕の動きを組み合わせ、幾何学模様を描くみたいなパフォーマンスがとても見応えがありました。計算され、きっちり構成された絵面がすごく面白かったので、ここはぜひ映像化されたら見返したいポイント。そしてそして藤ヶ谷くん、北山さん、玉森くんの通称「まえあし」トリオも登場し、いよいよGravityへ突入!

 

 

Gravity

TVの歌番組で、そしてMVで幾度となく見たGravityですが、この時は会場モニターの映像、刻むような打ち込みの音が印象的なサウンド、そして7人のパフォーマンスが非常にマッチしていて、とても新鮮な気持ちで楽しむことが出来ました。今までのキスマイのライブでも映像はたくさん使用されていたけれど、個人的には今回のGravityが一番効果的にハマっていた気がします。この曲が持つ疾走感とどことなく漂う切なさ、アグレッシブだけど静と動の対比が象徴的なキスマイのダンス、それらが終盤に向かって高まり収束し昇華されていく様が、モニター映像との組み合わせでより臨場感を伴って体感できた気がします。

聴きなれた曲も見なれたパフォーマンスも、その按配によって今までとは異なる角度から光を当てられる演出の妙味。それを身をもって味わえるのも、ライブの醍醐味だなーと思います。

 

 

r.a.c.e

キスマイの最年少メンバー・千賀くんは作曲、イラスト、ファッション、美容(←)、天然(←←)など色々な意味で才能豊かな人としてファンには知られており、わたしもキスマイを見ていると5分に1回は「千賀くん天才〜!」って呟いてる人間であります。そしてそんな多芸な中でもやはり彼の代名詞といったらダンス! このr.a.c.eは彼の振付だという前情報を仕入れていたので見る前から非常に楽しみにしていたんですけど、はたして彼は!やってくれました!

千賀くんは今まで何度もキスマイ楽曲の振付を手掛けているんですが、ダンス曲にしてもバラード曲にしても攻め姿勢というか、振りの主張が強いなという印象を持っていました。メンバーが!キスマイが!オレらが持つ良さを!カッコよさを!是が非でも見てくれ!と振りがこう、強く語りかけてくる感じというか。いや、そこすごく長所だしめっちゃ好きなとこなんですけどね。

ただ、今回のr.a.c.eに関してはダンスナンバーだけど最初からアゲアゲというわけではなく、徐々に高まっていくような音型が魅力な楽曲であり、そこに千賀くんはバッチリはまった振付をしてきてくれたんですよね! インパクトを強調するばかりでなく、硬軟おり交ぜる感じ。何ていうかこう、書道のとめ・はね・はらいを意識するみたいに抑揚と柔軟性を持った流れるような振りも多くて、洗練されグレード感の増した7人の姿に「ああ、進化している…千賀くんの振付するキスマイのカッコよさ、まさに天井知らずや!」ってもう、パフォーマンスがツボすぎて昂ぶるあまりフルフル震えてくる位やばかったです。まじで曲の間中、脳内では「千賀くん天才!キスマイ最高!」って段幕掲げてシュプレヒコール上げながら往来を練り歩いてる気分でした。

もともと好きな曲ではあったけど、CD音源で聴いてた時の100倍はこの曲が好きになりました。あ〜〜早く映像じっくり観たいな!もう今すぐBlu-ray欲しい‼︎

 

 

…とまあ、この後にもフェスのクロージング曲みたいな超エモい『Dream on』が控えていたり、割愛したセトリの中にもメンバーのひとこと口説き文句とペンラプレイが楽しい『キスしちゃうぞ!』や横尾さんが先頭きって走るキスマイトレインに泣きそうになった『SEVEN WISHES』があったりと、挙げていけばもうキリがないんですけど、この辺で曲についての感想はひと区切り付けさせて頂こうかなと思います。

 

 

今回、冒頭でちらと触れた通り席運に恵まれた為、花道を通っていくキスマイのメンバーをわりと近くで見ることが出来ました。

キスマイはジャニーズの中でも親しみやすいお兄ちゃん達みたいな雰囲気を持っていますが、非日常的な色とりどりの衣装を着こなしスポットライトに照らされた彼らはまるで動く絵のようで、圧倒的にキラキラと輝いていました。

彼らがひとたび花道に姿を見せると、観客席の無数のペンライトが一斉にそのメンバーカラーへと変わっていきます。花道を隔てた向こう側のお客さん達の高揚した表情、手作りのメッセージ団扇を何枚も掲げる人、メンカラの服やアクセサリーを身に付け手を振る沢山の人々。

磁石に引き寄せられるように皆が顔を向け歓声を上げ、自分を含め周囲のボルテージが波立つように一気に上がっていく。あのうねる様な感情の高まり。その中心に、7人の男子がいる。アイドルとはそういうものかもしれませんが、驚異です。とても常人とは思えません。

しかし同時に、彼らの顔や肌に目を向ければ玉のように汗が浮かんでいるし、ステージのちょっとした凹凸でつまずいていたりもする。特効の火の粉を浴びれば血も流れるし、セット機材のトラブルで高所に取り残されれば震えもする。わたし達と何の変わりもない、血の通った当たり前の感情を持つ人間なんだということも感じます。

キスマイのファンになり、彼らが所属する世界のあれこれを目にするようになって思うのは、つくづくアイドルという職業は大変な仕事だなということです。今このような時代にアイドルするということ。様々な意味で心身ともにタフである事を求められる。正直、生身の人間がよくやり続けていけるものだなと思います。

でも、アイドルだからこそ描けるもの、魅せられるもの、創り出せるもの、届けられるものが数えきれない程たくさんあるのだという事を、会場にいた観客の1人として心底実感しました。この日参加したライブの中にはそれが溢れんばかりに詰まっていたからです。そういう事を、先の曲についての感想部分では自分なりに書いてみたつもりです。

どこか特殊で不可思議な世界に生きる、次元の向こうの住人たち。だけど生身の人間である彼らが、人を呼び、人と手を携え、人の心を動かす。

だからこそわたしは彼らの存在に惹かれずにはいられないのかもしれません。

 

 

キスマイの皆さん、興味を持ち始めた頃は勝手に自分の中で一過性のブームに終わるだろうな〜等と不届き極まりないことを考えていましたが、気付けば3年が経っていました。3年経った今、既に皆さんの活動を追うことはわたしの生活の一部となっていて、ときめいたり笑い転げたり時に感情移入してホロリときたり、日々を様々に彩ってくれる存在となっています。

いつもカッコよく可愛くどこかナイーブで、でもいっちょブチかましたろー精神で予測不能な斜め上から攻めてくる、世にも楽しいトンチキ謎ワールドを展開するあなた達が大好きです笑   皆さんのさらなるご活躍と幸福を、心から願っています。

デビュー6周年、本当におめでとうございます!  みんな、キスマイでいてくれてホントにありがとう!

 

 

 

 

いちキスマイ担がKAT-TUNのLiveDVD『Break the Records』をみた話

前回のエントリーに書いた通り、キスマイのシングル『INTER 』収録曲『Tonight』のダークでアグレッシブな魅力にすっかり夢中になった私。その影響でジュニア時代のギラギラキスマイが見たくなり、最近KAT-TUNのライブDVD『Break the Records』を手に入れてちょいちょい観てたんですが、これがすこぶる面白くて!

若き日のキスマイはもちろんのこと、熱かったエビキス、伝説の6人編成のKAT-TUNについて、そしてグループって?アイドルって? …とまあ、とにかく色んな感想・思うところが自分の中で噴出してたまらなかったので、ちょっと収集をつける為、まとめていってみようかなーと思います。

 

まずキスマイちゃん達なんですが、いやホント出番が多い。特にこのライブはABC-Zも付いているので非常に豪華! 今だったらキスマイのライブにスノーマンとストーンズが両方付く感じなのかな、そんな贅沢あるんかいな!あったんですねそんな奇跡。当時をリアルタイムで知らない私ですら随所でもうめっちゃエビキス!って高まる。五関くんと千賀くんのキレッキレのシンメダンスとか超見応えあるし、河合くんが天女の羽衣みたいな長い布を両手に持って舞い踊るとことかホント華麗で美しい。(あれもし河合担として私が会場に入ってたら昇天するやつ)  あと、白い布を被ったマネキンの手を取りエスコートするみたくステージ上に現れてこちらを振り向く河合・藤ヶ谷・北山・戸塚の表情の色っぽい事!

そして、般若の面を付けた7人組が次々に面を取っていってキスマイ登場〜!ってなる場面とか(しかもアップで写してくださる)ワルモノ見参!って感じでまーじーで!鬼カッコいい‼︎

しまいにはえびの『Vanilla』、立て続けにキスマイの『FIRE BEAT』の全力披露もあり、十代&二十歳そこそこの今の100万倍くらいカッコつけまくりチャラつきまくり(特にキスマイ)のジュニア両雄時代の彼らが見られます。

踊ってる時やたら舌をチラつかせてたり(特に藤ヶ谷氏。口が渇いちゃうよ!)、謎すぎる構造のトンデモ髪型してたり(特に千賀氏。地獄の髪型時代(by本人)と思われる)、眉毛の細さも角度もやばかったり(特に二階堂氏。今と人相が違いすぎる)などなど、やりすぎ盛りすぎな若気のいたり的危なっかしい部分がちょいちょい見受けられますが、瞳に夢と野望を輝かせ、シャープに精力的に躍動する姿はやはり眩しく、若くイキのいい体力的にも技巧的にも充実したこのぐらいの年齢のジュニアというのはやはり非常に魅力的だなと思いました。こうやって、若き日の彼らの活躍が映像に残っているというのは大変ありがたいことです。

 

んで。肝心のKAT-TUNなんですが。

TVの特別歌番組などでジャニーズが一堂に会するJメドレーみたいなのを見ると、曲や衣装や本人達の雰囲気から、私はキスマイ以外だったらKAT-TUNが好みかなーとは思っていたんですが、今回それをホント実感しました。いやーKAT-TUNは実に私のツボを突いてくる。生バンドが入っていて(これすごく羨ましい!)ダークでハードめなロックが多いのも嬉しいし、バラードもポップなやつも曲がほとんど「ウワーこれ好き‼︎」って感じるものばかりで、何より世界観がたまらない。

前から可愛い感じや爽やかな感じよりはカッコつけまくってる感じの方がグッと来るなーとは思ってたんですが、カッコつけにも色々あって、特に私は元々マンガ好きという事もあり、中二風味なカッコつけっぷりに弱い。キスマイもかなり中二っぽいとこがあると思うんですけど、かつん先輩はもっと耽美で鋭利な印象。尋常じゃない数の炎の特効や大量の水を使った幻想的な演出、6人それぞれが異なる6つの惑星の王様っていうライブコンセプトがまるで○ーラームーンすか⁉︎って感じだし、極めつけは鎖を張り巡らして薔薇の花を絡めた鉄格子の檻みたいなセットとか出てくるんですよ!超中二じゃないすか!でもその中で妖しく微笑みながら『SADISTIC LOVE』なんつー曲を歌い上げるKAT-TUN様達の絵になる事。ホラーとゴシックは美形だから成り立つというのがすごくわかる絵面です。

そう、今回見てみて改めて実感したんですが、KAT-TUNて全員ビジュアルが強い。キャラ要員ぽいファニーフェイスな人がいない!(そういう人大好きだけど。)  みんな細いし身長もそこそこあって(全員170以上はあるっぽい)立ち姿がスッとしてるし、タイプは違うけどそれぞれ顔の造りが整っていて誰をどのタイミングでどの角度アングルから見ても常に美しい。だから時たま出るあんまお行儀のよろしくない振る舞いとか物憂げな気だるい表情すら、なんか絵になってしまう。

オープニングは高く組み上げたセットの上から登場するんですけど、その時KAT-TUN様達は柵にもたれたり肘付いたりしてまっすぐ立ってないんですよね。つーか3人は座っちゃってる! 赤西くんは柵に足かけて斜め座りしてるし亀梨くんは体ごと柵の上に乗っかっちゃってるし上田くんなんて柵に背を預けて横座りしながら片足プラーンさせて歌ってるんですよ。しかも赤西・亀梨・田中はグラサン装着で(6人中3人がグラサン!1グループ1グラサンじゃないのか⁉︎)ガラが悪い事この上ない。もうホント6人合わせて統一させようとかなく、めいめい自分の好きな格好・フリーダムな体勢で現れちゃうわけですが、スター登場でファンが熱狂の黄色い歓声を飛ばしまくるなか動じることなく余裕たっぷりにそれぞれが好きなスタンスで歌い出すその姿は、ちっさいことは意に介さず天上から気ままに民を眺める惑星の王様達といった様相を呈していて、揃ってなくても実にサマになるんですよね。逆にその自由さ、奔放さが王者感を醸し出すというか。オープニングは揃いのやる気満々キメキメポーズで登場するものという認識を持っていた私にはカルチャーショックでした。

また今回特に、メンバーのソロコーナーが時間もたっぷり取ってあって(体感的にはキスマイの倍くらい、いやそれ以上時間をかけている印象)すごく充実してるなーと思ったんですが、6人全員それぞれテイストの違うカッコいいことをやっているんですよね。キスマイの持つとんちきギャグ成分や振り幅のでかいごった煮感をこよなく愛する私ですが、お笑いとか入れなくても、カッコ良さで違いをつくってバリエーション豊かに多彩に魅せられるものなんだなというのは新たな発見でした。

そう、繰り返しになりますが、このライブDVDの中でKAT-TUN様達は全員カッコ良く美しくキャラを立たせております。私は正直亀梨くんと、個人的にけっこう好きだった田口くん以外は彼らのキャラをよく知らなかったんですが、上田くんとか口数は少ないけどちょっとした仕草や表情がいちいち可憐で可愛らしくてとても存在感があって。フワッとしたボブみたいな髪型とかソロコーナーの白いフリル衣装着てのピアノ演奏(しかも上手い!)とか似合いすぎだし弾き始める前に「静かに聴いてね」って感じで口元に両人差し指でバツ印つくって観客席をちらっと見るとことか、パーフェクトに演奏できてヤッター!って無邪気に両手伸ばして喜んでるとことかホント可愛いくて仕方がない。今の体育会TVとかでのバキバキ漢っぷりが信じられない。(今もすげーカッコいいんですけど。)

あと、中丸くんは思ってた以上にボイパが上手くて(1コーナー持たせられるくらい)、ソロコーナーのパフォーマンスと映像を組み合わせた演出がとても洒落ててサブカル男子感に溢れていて。主張は激しくないけどトークもバランス感があって、そういう器用さやセンスの良さ、安定性が今のシューイチでの活躍や番組司会抜擢に繋がっているんだなーと思ってみたり。

そして、私は彼らが6人で活動をしていた時期をほとんどちゃんと見たことが無いので、正直赤西氏や田中氏についてはあまり良い印象を持っていなかったんですけど、このDVDを見ると彼らがいかに優れた逸材だったかということを痛感しました。

赤西くんはとにかく歌が上手い。声量がすごいあるとかそういうタイプではないと思うんですけど、主メロを歌う時だけでなくフェイクの入れ方とか他メンバーが歌う主旋律への巧みなハモりとか、ニュアンスや声の色合い・雰囲気の出し方みたいな部分が抜群に上手い。全編通してみると割とフィーリングを重視するというか多少ムラっ気のある人だなという印象はあるのですが、会場やメンバーその他諸々とのグルーヴの波が合致した時の爆発力は他に類を見ないものがあると思いました。

そして田中聖さん。坊主でイカつくてガラの悪いラップする人という印象しかなかったんですが、改めてよく見るとすごく顔がかっこ良かった。今回彼はソロコーナーで片目に縦にアイラインを入れているんですが(曲目が『PIERROT』だから)、そんな中二メイクも地顔がかっこいい為ちゃんと似合ってる。そしてラップも目立つけど実は歌も上手い。特にロック曲の歌い方がとてもこなれていて迫力があり、彼が今バンドでボーカルとして活動しているというのが納得です。そして、何より観客のノセ方が上手い。KAT-TUNのライブで有名な「お前ら、声出さねえと命は無えぞ」は彼の談ですが、一見乱暴な煽りのようでいて、通して見ていると実は彼が会場全体をよく見ていて、ここぞというタイミングでシャウトしているという事が何となく分かります。観客の呼吸を捉え、メンバーとジュニア含めた出演者スタッフの覇気を高める盛り上げ隊長。かつ、その場その空気その音を全身で楽しみ味わっているという事が画面から伝わってきて、本当に人前に立ってパフォーマンスをするという事に向いている人だなーという印象を受けました。

そんな4人に加えて、長すぎる手足なのになんでそんなにダンスが上手いんだ!(おまけに歌も上手い!)田口王子様に、言わずと知れたアイドルの天才・亀梨くん(とにかく自分を魅せる為のあらゆる表現力がやばい。喋りもきちんと出来るしホント何でもできる…すごすぎ)ですよ! 

そんな最強の6人が歌う前半のクライマックス『Real Face』がもうホント最高で! 本来の歌割をメンバーそれぞれ交換して歌っていくんですけど(これすごく楽しかったからいつかキスマイでもやってほしい!)、JOKERラップを途中から舌もつれさせてカミカミになって田中氏と笑い合う亀梨くん、赤西ソロを本人にマイクを向けられてじいっと見つめられながら夢中で歌う中丸くん、亀梨パートをパーフェクトに歌いきる田口くん、そんなメンバーを横目に涼しい顔で自分のパートを歌い出す上田くん…とその6者6様にその場を楽しむ姿がホント最高で。もうそれを見ていると、こんな、ずっと彼らを見てきたファンでもない自分が今さら言うのはホントおこがましい事この上ないんですが、「何で…なんで6人でいられなかったの? こんなに才能豊かでカッコよくて美しくて最高な6人だったのにどうして?」という気持ちが溢れてきて仕方がありませんでした。

ただ、ライブ全編を通して見ていくと、特に赤西くんなどはちょっとアイドルとして振る舞うことが窮屈そうに見えるな…と思う部分もあり…他のメンバーに関してもアイドルというには良くも悪くも収まりきらないような気勢、抑えきれない主張の断片のようなものを感じたりもして。ものすごく個人的な勝手な意見なのですが、なんとなくグループが袂を分かつ事になったのはそういうところが起因している部分もあるのかなと思ったわけですが…

しかし、(そういった要因かは分かりませんが)やり場のないいら立ちをぶつけるかのようにハードロック調の曲を歌う彼らの声は力強くかつ哀切な響きを帯びているようで、聴けば聴く程もっと、もっと歌って!と知らず知らずの内に感情が高まっていったし、見ているこちら側の心をかき乱し振り回すかのような無軌道で奔放な立ち居振る舞いは派手に目を惹きつつもどこか儚げで、光がまたたきスパークする瞬間を見ているような心地がしました。鬱屈を溜めたような物憂げで気だるい表情すら魅力に変えてしまう、そんな強烈な求心力を持ち、自分達でも容易に制御出来ず持て余してしまうほどの個性・志向を持った人材を、抱え擁し続ける事が出来なかったアイドルという構造に、ここが限界点なのか…?と勝手にも思ったりしました。

ただ、ファンになってから3年足らずという短い期間ではありますが、私が今までキスマイを見てきた中で、アイドルというジャンルの中でいかに遊べるか、そして内部からその枠組をどれだけ押し広げていけるかという部分が面白いなとも思っていまして。

今回のライブDVDを見る限り、多少窮屈そうな部分は垣間見えつつも、脱退した3人も含め、KAT-TUNは全員が大勢の観客の前で歌いパフォーマンスすることを心から愛し楽しんでいるように見えました。そして、この時の興行は『Break the Records』というツアータイトルが示す通り、東京ドーム連続8日間公演という信じられないような、まさに記録を打ち立てるようなものだったといいます。

絶大な人気を誇り、生ける伝説のようだったグループ。もし、もし、あんな事もこんな事も乗り越えて、KAT-TUNが6人のまま続いていたとしたら。自己プロデュース能力に長け、デビューから10年以上が経ち皆30代となった今でも(脱退した3人も含め)全員美しさを保ったままの、華と才能を持ち合わせた奇跡のような6人が、この編成のまま続いていたとしたら。きっとSMAPのようでも嵐のようでもない、まだ誰も見た事がない、もっと別のアイドルとしての境地、到達点が見られたのではないかと思わずにいられません。

 

1人去り2人去り、そして3人となったKAT-TUN。今は充電期間としてグループとしての活動を行っていませんが、個々人の目覚ましい活躍ぶり、多岐のジャンルに渡る素晴らしいお仕事の数々は周知の通りです。3人が再び集結する時は、彼らの持ち歌にもあるフェニックスの名の通り、地の底から炎を身にまとい甦る不死鳥のように、必ずまた以前にも増して強く誇り高く美しいトライアングルを見せてくれることでしょう。それはきっとそう遠くはなく、もう間近に迫っている気がします。

 

そして最後に。今回このライブDVDを見て、たとえどんなに年月が経っても、そのとき放たれていた魅力の輝きは決して色褪せず作品の中に残っていくものなんだと感じました。そして、世間の声がどうであれ、自分の目で見てみないと感じることの出来ない価値がある。世評も大事ではありますが、他の誰がどう言っていてもいいなと思うものには心惹かれるし、好きなものは好き。やはり私はこれからも自分の興味の赴くまま、見たいものをこの目で見て味わっていきたいなと思いました。

教えてくれてありがとう、KAT-TUN。そしてすべてのアイドルの皆さん、時を超えても人の心を動かすことができるあなた達の職業は、本当にすごいです。

 

 

 

キスマイ『Tonight』の魅力

来たる3月1日に発売されるKis-My-Ft2のニューシングル『INTER』の収録曲4作品(※通常盤の場合)の中に『Tonight』という一曲があります。

この曲は、試聴が開始されるやいなや私の心を掴み、その後楽曲フル解禁、歌番組でパフォーマンス披露…という運びとなった今でも落ち着くどころか想いはいや増すばかりで、いまだ私を虜にして離しません。

先日、あまりに想いが高じて手近にあったルーズリーフに個人的なTonightの見どころを好き放題に書きまくりノリにまかせてツイッターにupしてしまった程なのですが(しかも手書きの状態で…あの説はやたら細かい汚文字を読んでくださった方、本当にありがとうございました;;)、かなりコマい文字で書いたにも関わらず、やはり言いたいことはA4サイズには収まりきらず(特に衣装の事とかね!)、もっかいちゃんとツボなポイントを書き起こしたいなーと思ったので、改めてブログにまとめてみようと思います。

なんとまだ肝心の『Tonight』収録のシングル『INTER』は発売前というのにこの前のめりっぷりは我ながらちょ、落ち着けよww とツッコミ入れたくもなるのですが、とにかく自分がやりたくてしょうがないので突っ走ろうと思います。

基本的にツイッターにupしたものに加筆修正した感じなので内容は重複する部分も多いのですが、追加でメンバーそれぞれの見どころや大好きな衣装の事にも触れておりますので、もし興味のある方はちらと目を通してくださると嬉しいです。

 

《わたし的『Tonight』の見どころ》

●曲の世界観

強く美しくカッコよく!そしてどこか危うく刹那的…だが、したたかな泥くささも合わせ持つ!それがキスマイ‼︎ (今回いつものトンチキ要素は抑えめ)

 

⚡︎キスマイのダンス番長・千賀健永による振付⚡︎

シングル初にして、しかも最高傑作‼︎

⚡︎KENTO’sコンセプト⚡︎

「ぼくが考えた最強のKis-My-Ft2」(※わたしによる推測)

☆とにかく、キスマイがとびきりカッコよく強く美しくセクシーに見える振付‼︎

 

●印象的な振付

・誘うような指クイに自らの体に手を這わせて突き上げるように腰クイ(特に宮田くん照れずにしっかりやってくれている。エラい!あと胸ダン(力強く鼓舞するように自分の胸を片腕で叩く振付)もめっちゃ激しくやってくれている。こちらも要チェック!)

・7人一斉鮮やかにターン(何度かある。まじで目を奪われる。壮観)

 

〔曲冒頭〕

・ポーズをとった者の体に順に触れ次々と繋がっていくフォーメーション。まるで七岐の大蛇。(ヤマタノオロチの七頭版的な)  一説には「inter」の文字を形どっている?そうな…

・パリピモード全開な玉森’s鬨の声「Com’on!」(また出た!「カモン」←キスマイの曲では準レギュラー化)

今回、いつものゆるふわBOYモードは封印し、攻撃的な野獣系アイドルな一面を見せている玉様。上目遣いが好戦的な小悪魔感を出していて大変良いです。

・Tonight Tonight night…Tonight Tonight night… 呪文のようなリフレイン。でも気づくと自分もうっかり口ずさんでる。

・ハスキーボイスな二階堂によるラップ(通称:ニカラップ)からの千賀によるクールな「3,2,1 Break it down」で、グループの最年少コンビ・ニカ千のイキの良さと本気パフォーマンスモードにノックダウン!

・「今夜全て掻っ攫う」と初っぱなから狩猟盗賊系アイドルモード全開な北山。このアグレッシブな挑発性、彼の「狙った獲物は逃がさない」的アイドル基本スタンスを如実に表す秀逸なフレーズ。

〔中盤〕

・舞祭組VSフロントみたいな交互に掛け合う息つく間も与えないようなラップ。迫力あってバトルみたいでいいよいいよ!

・藤ヶ谷氏によるエアピストル(ウインク付き)で「ね・ら・う・の・は!YOOOOUUUU!!!!!!!」荒々しく男性的な曲に色っぽく魅惑の華を添えるがや様の真骨頂。ベタな事をやっても決してクドく見えず効果的なアクセントになるという良さは彼ならでは。MVにはあるが正式な振付ではないので歌番組で見られないのが惜しい。ライブではぜひやってほしい。

・藤ヶ谷中心に皆がパッと拡がるフォーメーション。人間曼荼羅みたい。(なんか召喚しそう)北山ver.もあるようなのでMVが楽しみ。余談だが、藤北コンビを仏で表すとしたら、がや様は弥勒菩薩でみっくんは不動明王だと思う。あと横尾さんは帝釈天でニカちゃんは阿修羅!(宮玉千は洋モノっぽいので、宮っち:メディチ、たま:ダビデ(かミロのヴィーナス)、千ちゃん:マルスって感じかな〜)

〔クライマックス〕

・たたみかけるようなニカラップを合図に7人が一斉に押し寄せる波のように連動する華麗なフォーメーションはまるで波状攻撃。必殺技⁉︎ 二カメハメ波‼︎

 

●衣装

黒レザーのバイカースタイル+和装テイストで、ファーやスタッズ、アクセじゃら付け等の装飾てんこ盛り。着飾ったスタイリッシュ戦闘系山賊スタイルという、わたしがめっちゃ好きなやつ!フロント3人は赤がアクセントに入っていて、舞祭組4人は青。

がや様の腰にバンダナのように垂らした赤い帯みたいなアイテムがターンする毎に映えてとても綺麗だし、宮田くんの上着前面に付いてる藍色のサラっとした布は動く度に揺れてすごく素敵です。あとニカちゃんの粒の大きい4連くらいのネックレスが山伏みたいでなんかご利益ありそうだし笑(全体の格好はもちろんカッコいいよ!)、千ちゃんは本気ダンス時のおなじみ・グローブ装着!で彼のこの曲に対する気合いを感じられる。みっくんは赤に金!の色合わせが1番はっきり出てて王道で派手で超ヒロミツって感じだし、華やかな和柄の着物スリーブに黒ストール、がや様と同じ素材の赤帯…と色々盛ってもクドくならず着こなしちゃうというスマートさは小顔でスタイル抜群な玉さんならでは。

そして!みんなカッコいいけどやはりこの出で立ちの横尾さんは最強にクール!今のちょい長めのアシメパーマ髪型に腕長脚長が引き立つこのスタイリングの横尾さんはシルエットが神!(膝にシルバーの装甲みたいなポイントが入ってて膝下の長さ…!ってなる) ダークでミステリアスな帝王感満載なので、みんな見てくれ‼︎ (自担だけに力が入る…)

あと今回、何と言っても特筆すべきは全員右腕を露出したノースリーブ仕様というのがキモ。右腕を振り上げる、振り降ろす、自分の胸を鼓舞するように叩く等、腕を使った振付が多くあり、それらに力強さとセクシーさを加味しまくって、この上ないインパクトを与えています。

 

●楽曲

装飾たっぷりのギラギラな音に全編ハイテンポで爆走しっ放しのようなダンスナンバーだが、どことなく哀愁漂うマイナーコードのメロディラインに走り続けることを宿命づけられた者たちが持つ切なさも覗かせる… でも誰も知らぬ明日を夢見ることをやめられないからLove Fighter(※歌詞にある。つーか哀・戦士?)は暗闇を疾走し続けるのだ…心に炎をたずさえて…!

\\\\ Burning the fire all night ‼︎ //// キタミツが吠える‼︎ カッケー!

行き着いた果てには眼前に広がるコロシアム(闘技場)、その上には高くそびえ立つ城!

そう、彼らの戦いはまだ始まったばかり、本番はこれから!あの城、絶対獲ったる!頂を目指して…‼︎ To be continued…

 

というわけで、今回の特徴としては、MVの暗闇に松明の火が燃え盛る奇岩城の広間みたいなロケーションといい、覆面黒装束のダンサー陣、岩山から姿を現わす巨大コロシアム+城郭群を断崖から野心たっぷりの瞳で虎視眈々と狙い定めるキスマイという、少年マンガ好きにとってはたまらない世界観となっております。しかもタイプの違う見目良い容姿・キャラクターを取り揃えゴツみの無くしなやかな強さ・ラインを持った動く二次元みたいなジャニーズである彼らがやるってとこが面白い。

セクシーでカッコいい男子にときめく女心 & 仲間達と力を合わせてバトルの末つかみ取る勝利に憧れる少年心、その両方を刺激する内容。私のようにこういうのが好きなタイプの人にはかなりはまる作品になってるのではないかな?と思うので、興味を持った方はぜひ手にとって楽しんでみてほしいなーと思います。

あと楽しみ方としては『Tonight 』と一緒にシングル『INTER』に収録されている『君のいる世界』(白タキシードの7人の新郎達が愛を囁くキラキラ王子曲)、『SEVEN WISHES』(明るく爽やかで解放感のある前向きなメッセージソング)などと聴き比べてみるのもまた一興。キスマイの曲毎にキャラが違いすぎる、あまりの振り幅のでかさにウケること必至です。

 

そんなこんなで、やっぱめっさ長くなってしまいましたが最後まで読んでくださった方、もしいらしたら本当にありがとうございますT_T

はー、それにしても発売日がむっちゃ楽しみだ^o^‼︎

横尾さんの10000字について《私にとってのアイドル》

MYOJO12月号のみっくん(北山宏光)回を以って、キスマイの10000字インタビュー第2弾が終了した。

この企画の魅力って、やっぱりアイドル1人に対してのインタビューとしては格段に長い文字量だと思う。もちろんあそこで語られている事が彼らの全てだとは思わないけれど、10000字というボリュームの中では、彼らが普段の活動の中ではなかなか改まって言葉にする事のない、自分達の現状に対する認識や葛藤、アイドルとしての矜持や目標、そしてひとりの人間としての感情の揺らぎのようなものを何となく感じる部分もあって、7人それぞれ興味深く読んだ。思うところは皆に対して各々あったけれど、今回はその中でも特に私が好んで応援させて頂いているメンバー、横尾渉さんのインタビューについてつらつらと書いていきたいなーと思います。

 

今回の横尾さんの10000字インタビューは、読めば読む程、どうして自分が横尾さんのファンになったかをつくづく実感するような内容で。読み終わったあと前回の10000字もたまらなく読みたくなって、思わず本棚の『裸の時代』を引っ張り出してきてしまった。

私が横尾さんのファンになったきっかけは幾つかあるけど、その中でも、書籍『裸の時代』(しかしスゲー題だな…)にもまとめられた前回の10000字インタビューを読んだ事はかなり大きい。

キスマイにはまる前、私はアイドルの方々に対して「ハッタリがうまい人達」という印象を持っていた。(すみません…今はきちんと実力に裏打ちされた優れたパフォーマンスをされる方も数多くいらっしゃるという事は重々承知しております…。) 本職の歌手やダンサーほど歌やダンスのスキルが高いわけではないけれど、力が足りなかろうが多少失敗しようが、いざ人前に出たらハッタリかまして「それが何?」って顔して、にっこりと微笑んでポーズを決める。その姿には、実力だとかレベルだとかはよく分からないけど、圧倒的なファンの歓声の大きさも手伝って、有無を言わさぬ旬の勢いと輝きがあり、見ているこちら側も「これもアリなのかな」ってなんとなく納得させられてしまう。当時はその姿にどこか実体がないような気がして釈然としない部分もあったけれど、夢や憧れを提供すべくアイドルには、かりそめでも自分に暗示をかけて胸を張って人前に立つという、そういった舞台度胸が必要というのは今では何となく分かる。ステージ上で自信を持って立っているか否かは、たぶん子供が見てもある程度は分かるんじゃないかと思う。「俺を見ろ」という意識で立っている人には独特の迫力があり、やはり目を引く。根拠なき自信でも、やり続ければいつの間にか本物のオーラに変わるという事はよくある話だ。

でも横尾さんはそういう姿勢とは対極にあって、自分が楽しい時にしかほぼ笑わないし、振付を誇張するような動きをしたり、過剰な自己アピールや自分を実力以上に大きく見せようとしたりという事をとんとしない。
パフォーマンス面でもそうだし、出演番組でもそう、インタビューに至っては、大きく出るどころか必要以上に自分を卑下する有様だ。(あ、これ、私がファンになった当時の話です。今は大分変わってきた部分はあるかと思います。)
彼がなぜそういう「…ホントにアイドルなんスよね?」的性質になっていったかについては、前回の10000字でそれはもうたっぷりと語られていて、その内容は他グループも含めて10000字インタビュー連載史上最大の反響(多くは非難・酷評)を巻き起こしたという訳なんですが…。

でもね、あの当時キスマイというグループに興味を持ち始めつつも、一部のスターを除いてどこかまだアイドルという存在に懐疑的だった自分にとって、あの横尾さんの10000字インタビューは、まず人としてすごく共感し、それまで自分が持っていたアイドル観をがらりと変えるようなものだったんですよ。

自分に自信が無くて、周りの仲間と同じようには希望や志を持てなくて、真っ直ぐな心持ちで他者や仕事に向かっていくことが出来ない、そんな自分が後ろめたくて堪らなくて。でも、そういう自分が所属する、タレント・スタッフ始め立場を異にする人びと皆で一つのものを創り上げていくエンターテイメントの世界が、尊敬する先輩や気持ちを分かち合える仲間がいるジャニーズの世界が、大嫌いで大好きで愛着がありすぎて、自ら辞める事も出来なかった。だから、最後の最後でアイドルという道を選び、批判覚悟で今までの思いを吐き出した上で「これからの自分を見て下さい」と言った彼に、私はすっごくグッと来たんだよね。
こういうこと考えながらアイドルやってる人がいるんだ…!って目から鱗で、(否定的な意見を持つ方に対しては不謹慎かもしれないけど)こういう人がいるんだったら、なんか思ってたよりアイドルっていうフィールドの懐は広く面白味のある世界なのもしれない…と、がぜん興味が湧いた。
そして、頑なでシニカルなタイプかと思えば末っ子体質の人たらし(動物たらしでもある)、しょっちゅう緊張で震えちゃう位あがり症かと思えば上空3800mからのスカイダイビングは大ノリで誰よりも楽しんじゃう、歌やダンスがいまいち苦手な不器用アイドルかと思えば異様に料理上手だったり、侘び寂びまで漂わせる味わい深い俳句を詠めたりで、「こういう人なのかな」って思ってると、エ⁉︎そう来るの⁉︎っていう事の連続で、見ていてホント飽きなくて。手脚の長いスラリとした体型や端正な辛口大人顔という私のどストライクな外見も相まって、いつの間にか深くて底知れない横尾沼へとはまっていた訳ですね…


こちらの期待を何もかも網羅してくれるパーフェクトアイドルではない。穴や弱点を目にする事も色んな場面である。だけど、彼が持つ不完全さは時に、絵に描いたような完璧以上にグッとくるものがあって、ハッとするようなきらめきや、不思議な味わい深さを見せてくる。それは、私にとって何物にも代えがたい魅力なんですよね。

きらびやかな衣装を身にまとい、歌って踊って笑顔を振りまく、そういうのがアイドルだと思っていた。でも多分、それは彼らの姿のひとつで、歌もダンスも演技もバラエティも、何をするにもまずその人がやるから見たい、その人だから見たい、とファンに選ばれる存在がアイドルなのかもしれないと今は思う。秀でた特定のジャンルに特化した歌手、俳優、芸人さん等とは異なり、まずその人自身の容姿・雰囲気含めパーソナリティやキャラクターの魅力が真っ先に求められる職業。そういう意味では、横尾さんが横尾さんであるということに日々魅了されている私にとって「横尾渉」という人はこの上なくアイドルなんですよね。

今回の10000字を読んで、横尾さんもキスマイも、今後は選ばれたこと…デビューさせてもらった事、ある程度集客力を持つグループになった事、に対しての根拠を証明していく時期へ本格的に差しかかっているんだろうと思った。そして、もっともっと多くの人に選んでもらえるように、よりグループとして大きく確かな存在になっていく為に、誰の目にも認めてもらえるような説得力を打ち出していく。今回の10000字を読むと、そこの部分を見据えた発言がかなり見受けられた気がする。

横尾さん個人のことを言うと、いまだ迷いや葛藤も抱えているのは伺えるし、相変わらず歯に衣着せぬ、かなり身も蓋もない言い方をしている部分もあるけど、でも全体的には前回よりもずっと前向きで、落ち着いた視点で物事を見ているなと感じる。いい意味で図太く、しなやかになった印象を受けたし、何よりメンバーに対して、甘くはないけど、ずっと目線が柔らかくなり、寄り添うような言葉が並んでいるなと思った。

 

人生には色んな選択があるし、何が起こるか分からない世界だけれど、私はキスマイを見るのが好きで、Kis-My-Ft2の一員である横尾さんを見るのが大好きなので、今いる場所とお仕事に愛と誇りを携えて、模索しながらも自分なりのアイドル道を突き進んで行って貰えたら嬉しいなと思います。
アイドルという職業を選んでくれてありがとう。Kis-My-Ft2でいる事を選んでくれて、本当にありがとう。

SMAPについて

約一年前、キスマイ4周年という事で何となく気が向いて書きなぐり、あまりの長さに自分でもドン引きし、その後放置したままだったこのブログ。まさか次に書くのがSMAPについてだとは思わなかった。でも、一年前のブログにも書いた通り、私がキスマイファンになった大元のきっかけはSMAPで。加えて彼ら5人は子供の頃から当たり前のようにTVで見てきた存在で、今現在のこの状態には自分でもびっくりするほど動揺していて、毎日何かしらぐるぐると考えてしまう。いつものツイートにはとても収まりきらないので、ちょっと書き置きたいなと思います。

キスマイのようにFCに入ったりライブへ行ったりするような熱心なファンでは決してなかったけれど、子供の頃からずっとTVで見てきたからあの5人は私にとってドラえもんとかミッキーマウスみたいな存在で。

キックベースをやったり着ぐるみ姿でコントしたり、セレブリティに世にも美味しそうなご馳走を振るまったり、恋に惑うピアノ青年だったりソムリエだったり余命いくばくもない教師だったり新撰組局長だったり名司会者だったり。

そんな彼らを見て、ときめいたり、いっぱい笑ったり、時に涙したり、考えさせられたり。沢山の感情を貰った。

カッコよくてチャーミングで、でも適度な抜け感もあって、真面目な事でも面白おかしい事でも等しくベストを尽くし、とびっきりゴージャスなエンターテイメントを魅せてくれた。

チャンネルを合わせれば常に水準以上のものを見せてくれる。TVの向こうの遠い存在だけど、どこか心の近くに居る、普遍的なヒーローそのものだった。だから、ドラちゃんやミッキーみたいな存在。決して完璧ではないけど、でもそんな抜けたトコや隙の部分すら親しみやすさやチャームポイントに変えてしまう、愛すべきお兄ちゃん達。

私はあんなにTVの前で臆する事なく自由に自分を表現できる人達を知らない。TVにおけるサイズ感、そのダイナミズムを熟知し、絶妙なバランス感を伴って、自分達がどんな風に振る舞えば面白いか、楽しいか、カッコよく見えるか、視聴者の人々の心に届くのか、彼らはそのやり方をこの上なく心得ていた。正にTVエンターテイメント界の雄。もしあの稀有な五重奏が見られなくなる事があるとしたら、日本のTV界の何かが終わってしまうのではないかとさえ思う。

そして、とかく若さが持てはやされがちなこの国のアイドル業界において、歳を重ねた大人の男達だからこそ持ち得る余裕と遊び心から来る、重厚かつ軽妙洒脱な洗練された近年のパフォーマンスは本当に見応えがあった。表舞台に立つ者達には必ずその年代に応じた魅せ方というものがあるのだと、時に変化しながら、でも本質はそのままに、常にその姿を以って教えてくれた。第一線のアイドルグループが少年期、青年期を経て成熟期から老成期へと向かう、その前人未到の境地へと突き進む彼らの姿を、ずっと見て行けるものだと今まで疑った事もなかった。あのスマスマの会見をみた時でさえも。

だから私は、いまだに信じられない。報道で発表された通りに事が進むということが、メンバー全員の肉声のラジオを聴いた今でさえも、どこかピンと来ていない。もちろん彼らの意思を否定したいわけでは無いんだけど、それが彼らの本心なのか、どうしても訝しんでしまう。そして、彼らに限ってそんな事が現実に起こり得るのか?まだウルトラCがあるのではないか?と考えてしまう状態だ。

曖昧でぐだぐだで、いまだにあれやこれやをどう受け取っていいか分からない、後輩グループの1ファンではありますが、SMAPの皆さんに、今まで本当に多くの思い出と感情を貰ってきた人間として、とにかく、彼らと彼らを愛する全ての人々の気持ちが報われる未来であってほしい。今はただ、それを願っています。