不思議にひと触れ

Kis-My-Ft2とその周辺について

SMAPについて

約一年前、キスマイ4周年という事で何となく気が向いて書きなぐり、あまりの長さに自分でもドン引きし、その後放置したままだったこのブログ。まさか次に書くのがSMAPについてだとは思わなかった。でも、一年前のブログにも書いた通り、私がキスマイファンになった大元のきっかけはSMAPで。加えて彼ら5人は子供の頃から当たり前のようにTVで見てきた存在で、今現在のこの状態には自分でもびっくりするほど動揺していて、毎日何かしらぐるぐると考えてしまう。いつものツイートにはとても収まりきらないので、ちょっと書き置きたいなと思います。

キスマイのようにFCに入ったりライブへ行ったりするような熱心なファンでは決してなかったけれど、子供の頃からずっとTVで見てきたからあの5人は私にとってドラえもんとかミッキーマウスみたいな存在で。

キックベースをやったり着ぐるみ姿でコントしたり、セレブリティに世にも美味しそうなご馳走を振るまったり、恋に惑うピアノ青年だったりソムリエだったり余命いくばくもない教師だったり新撰組局長だったり名司会者だったり。

そんな彼らを見て、ときめいたり、いっぱい笑ったり、時に涙したり、考えさせられたり。沢山の感情を貰った。

カッコよくてチャーミングで、でも適度な抜け感もあって、真面目な事でも面白おかしい事でも等しくベストを尽くし、とびっきりゴージャスなエンターテイメントを魅せてくれた。

チャンネルを合わせれば常に水準以上のものを見せてくれる。TVの向こうの遠い存在だけど、どこか心の近くに居る、普遍的なヒーローそのものだった。だから、ドラちゃんやミッキーみたいな存在。決して完璧ではないけど、でもそんな抜けたトコや隙の部分すら親しみやすさやチャームポイントに変えてしまう、愛すべきお兄ちゃん達。

私はあんなにTVの前で臆する事なく自由に自分を表現できる人達を知らない。TVにおけるサイズ感、そのダイナミズムを熟知し、絶妙なバランス感を伴って、自分達がどんな風に振る舞えば面白いか、楽しいか、カッコよく見えるか、視聴者の人々の心に届くのか、彼らはそのやり方をこの上なく心得ていた。正にTVエンターテイメント界の雄。もしあの稀有な五重奏が見られなくなる事があるとしたら、日本のTV界の何かが終わってしまうのではないかとさえ思う。

そして、とかく若さが持てはやされがちなこの国のアイドル業界において、歳を重ねた大人の男達だからこそ持ち得る余裕と遊び心から来る、重厚かつ軽妙洒脱な洗練された近年のパフォーマンスは本当に見応えがあった。表舞台に立つ者達には必ずその年代に応じた魅せ方というものがあるのだと、時に変化しながら、でも本質はそのままに、常にその姿を以って教えてくれた。第一線のアイドルグループが少年期、青年期を経て成熟期から老成期へと向かう、その前人未到の境地へと突き進む彼らの姿を、ずっと見て行けるものだと今まで疑った事もなかった。あのスマスマの会見をみた時でさえも。

だから私は、いまだに信じられない。報道で発表された通りに事が進むということが、メンバー全員の肉声のラジオを聴いた今でさえも、どこかピンと来ていない。もちろん彼らの意思を否定したいわけでは無いんだけど、それが彼らの本心なのか、どうしても訝しんでしまう。そして、彼らに限ってそんな事が現実に起こり得るのか?まだウルトラCがあるのではないか?と考えてしまう状態だ。

曖昧でぐだぐだで、いまだにあれやこれやをどう受け取っていいか分からない、後輩グループの1ファンではありますが、SMAPの皆さんに、今まで本当に多くの思い出と感情を貰ってきた人間として、とにかく、彼らと彼らを愛する全ての人々の気持ちが報われる未来であってほしい。今はただ、それを願っています。