不思議にひと触れ

Kis-My-Ft2とその周辺について

キスマイ LIVE TOUR 2017 MUSIC COLOSSEUM 観戦記

さる5月14日、キスマイのライブツアー2017 MUSIC COLOSSEUM 新潟公演【夜の部】に行ってきました。

もう軽く3ヶ月経っていて観戦記って超絶今サラ感は否めないのですが、あ〜楽しかったな〜!って今でも折を見ては反芻しちゃうのと、個人的初アリーナツアーで席運にも恵まれ(こればかりはチケットを譲って下さった方のおかげです!本当にありがとうございます>_<)今までにない近さでメンバーを見ることが出来て色々と感じることも多かったので、キスマイデビュー6周年おめでとう!の気持ちも込めて、諸々の感想を書きとめておこうと思います。

セットリストの中から特にグッと来た曲やポイントに絞って書いていますが、演出等の細かい部分について触れている部分も多々ありますので、もしネタバレ回避されている方がいらっしゃいましたらこの先はお控えください。ただ、記憶力が無く視野が狭い女ことわたしとして自他ともに認める人間なので、基本的にすべて印象で書いてます! たぶん120%「そこ違くね?」ポイントが確実に複数あります!(断言)   正確なレポや記述を求められる方には非常に申し訳ありませんが、そこのところご容赦いただけましたら有り難いです‼︎

と、つらつら言い訳させて頂いたとこで(←)はじまりはじまり〜

 

 

ステージについて

会場に入ってまず目についたのは中央に堂々鎮座する円形のセンターステージ。まるでボクシングやプロレスのリングを彷彿とさせるような出で立ちで、まさにMUSIC COLOSSEUMのツアータイトルにふさわしい威容。闘う気満々だ!と始まる前から俄然テンションが上がります。 もともと少年マンガ好きな上、キスマイが持つ反骨精神みたいな要素にすごく弱いのでこういう雰囲気は否が応でも高まる!

去年のI SCREAMツアーからおなじみとなったキスマイ公式キャラクター・スクリ〜マ〜ズちゃん達のコミカルキュートな観戦マナー喚起映像が流れ、場も温まったところで、いよいよ開演!

 

 

Travis Japanについて

どことなく不穏な空気を煽るようなOvertureのダークなサウンドが響く中、まずはTravis Japan が登場しオープニングダンスを開始。う…うめェ!動き始めてものの2、30秒くらいで素人目にもわかる、この人達ただ者じゃない感。下半身が安定していて大きく動いても体がぶれないし、余計な力が入ってなくて動きに無駄がなくシャープ。ここでピタッと止めてほしい、ここでグッと伸びてほしい等、観客として知らず知らず芽生えるこちら側の願望にがっつり嵌めた動きをしてくれるので見ていて本当に気持ちがいい。ヤッター!むっちゃ体の使い方が巧い人達のダンスだよ^o^‼︎  ホント彼らのパフォーマンス見応えがあって、キスマイが出ていない間もずっと楽しかったです。ありがとうトラジャ!

そしてそしてどデカいフラッグ持ってキスマイ参上!さあ、ショータイムの始まりじゃ‼︎

 

 

EXPLODE

Tonight

FIRE BEAT

Bang!Bang!BURN!

アルバムリード曲のEXPLODEはまだしも、まさかトゥナイをこんな冒頭に持ってくるとは思わなかった。しかも立て続けにファイヤビって、ライブ後半のクライマックスに持ってくるセトリじゃん!こんな最初っからぶっ飛ばして大丈夫なのかキスマイ⁉︎ でも火花特効使って黒基調のゴージャスな聖闘士星矢みたいな衣装で、雄(オス)曲4ナンバーぶっ通しで猛々しく歌い踊りまくる7人に早くもテンション最高潮! ダークヒーロー似合いすぎるんじゃ! やっぱ攻めキスマイは滾る‼︎

 

 

VersuS

裾長めの美柄和装に面を付け登場し、下駄履きで小気味よくタップを踏む北山氏。続いてスラリと背の高い立ち姿が現れ、狐面を取って横尾さんの怜悧な表情があらわれたとき震えたよね…!(横尾担的ツボ)そんで北横並んで下駄ップとかさ!最年長コンビの華麗なる貫禄‼︎

そして宮田くんと千賀くんのアグレッシブなイキの良いコンビネーションダンスに、二階堂くんの超クールで巧みな直弾きベースプレイが加わり、満を持して登場するは綺麗どころ2人!艶やかな和装姿に番傘を差した藤ヶ谷くん、対角線上には身軽なストリートファッションに身を包みライフル提げた玉森くん…と、この流れ考えた人、天才T_T  男達がそれぞれの武器で威嚇し合い、迎え入れるは美人ふたりっていう構図が最高です。しかもそのべっぴん2人がまた戦闘能力高そうなんだコレが! 猛毒を隠し持つ蝶のような妖しい美しさの藤ヶ谷くんに、カワイイ顔して好戦的で躊躇なくライフルぶっ放しそうな玉森くん…ハー、蝶のように舞い蜂のように刺す!攻撃は最大の防御なり!(すいません特に意味はないです)

和と洋、若さと成熟、勢いと洗練…対照的なそれぞれの魅力がぶつかり合い交差する、キスマイ流異種格闘技バトルソング、ここに極まれり‼︎

 

 

 

PICK IT UP

みんな大好きピキラ、わたしも大好きピキラ。

会場での初見から「これいい!」と一目で好きになったこのナンバー。デジタル音にちょっと低めなキーから始まる冒頭や、要所要所にあるシンボリックなフォーメーションが印象的な振付、ストリート系だけどモノトーンでまとめたシックな衣装、そして何よりポーカーフェイスの合間にひそむ挑発的なメンバーの目線…と、キスマイ、ちょっと大人になったな!(←何目線)と思わず言いたくなるようなクールでどこかミステリアスなダンスチューン。

衝動の赴くまま目についた獲物に片っ端から吠え付く小獣のようだったジュニア時代から、視界で姿を捉えた次の瞬間にはターゲットの喉元に牙を当てている優美な獣のように、腕を磨き仕留める精度をグッと上げたキスマイ。ピキラにはそんな、研ぎ澄まされ、しなやかさを増した現在の彼らの姿が反映されている気がします。

もう少年ではない、今のキスマイだからこそ出せる、冷静と情熱が共存する青い炎の魅力。

見逃す手はありません。

 

 

 

 

レッツゴー‼︎

うって変わって、大人になるったって遊び心を忘れたつまんない奴にはならないぜっていうキスマイ恒例お楽しみトンチキモード全開のナンバー。

EXPLODE、Tonight あたりでは黄金聖闘士みたいなシリアス格闘マンガのキャラだったのに、この曲ではマンバ系ギャル男、ジェンダーレス男子、ハッピ着た2次元オタク、割烹料理店の板前、着ぐるみ紳士、パワースーツボーイ、金髪チアガール…と、まるで統一性皆無な格好で完全にギャグマンガ人気キャラ集合!ってな様相を呈すキスマイちゃん達。ほんとアイドルってフレキシブルな存在です。こんな7者7様の扮装で全員並んで椅子使ってラインダンス繰り広げられたら楽しくないわけがないよね! コミックソングのようでいて実はかなりの良曲だし、団扇持ってWASSHOI‼︎ って合いの手を入れるのがお祭りみたいでとってもとっても楽しかった一曲でした^o^

 

  

君のいる世界

キミとのキセキ

MU-CHU-DE 恋してる

ジャンプ系少年マンガも好きだったけど、りぼん花ゆめマーガレットetc…少女マンガもめちゃめちゃ好きだったんです!っていう自分の中の女児心をアイドル的夢と魔法の力で満たしてくれるこのキラキラソング3曲メドレーはホント鉄板の良さ!

特に『君のいる世界』は印象深い。白基調のマタドール衣装、背には風をはらむようにマントをはためかせ登場し、甘くロマンチックなイントロのソロパートを交互に歌い上げる北山氏と藤ヶ谷氏。二人の立ち姿がステージ上に光るように浮かび上がった時の、まるで視界が開けた瞬間のような感覚が忘れられません。型の綺麗な一つ一つのポーズ、身のこなし、表情や顔の角度の付け方。派手な事はせずとも、腕をかざす、一歩踏み出すといったさり気ない一つ一つの動作が本当に美しい。どこで自分が出るか・引くか・または共に出るか、その互いのタイミングの取り方も絶妙で息ぴったり。ステージにおける自分達の魅せ方をずっと研鑽し、獲得してきた者達が持つ誇りと風格。これが藤北力…!と圧倒されました。

音楽が進みメンバー全員が集まると、歌う7人の平らだった足元が徐々にお立ち台のようにせり上がっていきます。リフターには純白の長い布が掛けられていて、7本の柱が建つように上空へ伸びていくにしたがって彼らの纏う真っ白なマントと一体となり、さながらどこまでも長く拡がるウェディングベールのよう。 神聖さすら感じるまばゆい光景です。 そしてここで着目するのは、彼らの真っ白(+メンカラのアクセント)な礼装が光の衣装とも呼ばれる闘牛士の扮装ということ。華麗に装ってもただの綺麗なお飾りには収まらないぞという勇ましさを感じるようで頼もしい限りです。

花嫁の華やかさと花婿や英雄が持つ凛々しさ、そんな美質を兼ね備えたハイブリッドな姿に、現実世界では決して目にはできない、ステージの上だからこそ起こせるメタモルフォーゼの魔法を見た気がしました。

福岡公演ではリフターのトラブルもあったそうで、ステージ上ではスター然と存在し、出来ない事など何もないようにも思えてしまう彼らも実は危険と隣り合わせのなか臨んでいるんだな…と感じたけれど、ここの一連の流れは見ていて本当に感動したので、安全性確保に万全を期しつつ、ぜひ沢山のファンの方達に見てもらいたい演出だなと思います。そのくらい、胸を打たれた夢のような光景だったんだよなあ。

 

 

One Kiss

どういう仕組みか分からないけれど、メンバーそれぞれがステージ上から垂直に伸びたバーに身の支点を置き、歌いながら宙に浮いた状態で地面と平行になったり、スローモーションで宙を駆けたり、ロボットダンスを踊ったりします。 袖裾が長めな上衣の金色のキラキラした衣装も相まって、その姿はまるで見えない天の糸に引かれ操られる人形達のよう。

アッパーでトロピカルハウスな音が特徴的な洗練された楽曲に多様なレーザー演出が用いられ、サイバーかつ近未来的なんだけど、どこかレトロでファンタジックな雰囲気もあり、不思議なバランス感を持った空間が広がります。例えるなら、都心の隠れ家みたいな静かなバーラウンジで美味しいスパークリングワインを楽しみつつ、ふと飾ってあった電子仕掛けのオルゴールの小箱を開けたら、耳心地の良いサウンドが流れ7体のマリオネットが踊り出した…みたいな世界観かな。

もともと曲自体も大好きだし、演出も振付も個人的どんぴしゃで、ホントこの曲のあいだ自分の中で好きポイントが充満しすぎてエラい事になっていました。そのくらい全てがツボだった、宝物みたいな一曲です。

 

 

intermission

 One KissからGravityへ行くまでに、キスマイとトラジャのダンスパフォーマンスがあるんですけど、その時のトップバッターがニカ千こと二階堂くんと千賀くん! わたしはこの最年少コンビのパフォーマンスがめちゃくちゃ好きなので、ホントここはテンション上がった! この2人は顔のタイプもダンスのスタイルも違うけど、並ぶとなぜかペア感を醸し出すという不思議なコンビ。2人とも巧いから1人ずつのダンスも勿論いいんだけど、2人揃うと互いのパフォーマンスレベルの高さにノセられるのか、相乗効果でどんどん高め合っていく様子にワクワクが止まらない。

引き合うような相性の良さと同時に、競り合い腕比べを楽しむような2人の姿は本当に必見!これからも沢山見る機会が欲しいコンビです!

続く横尾さん、宮田くんの横宮コンビとトラジャも、皆の腕の動きを組み合わせ、幾何学模様を描くみたいなパフォーマンスがとても見応えがありました。計算され、きっちり構成された絵面がすごく面白かったので、ここはぜひ映像化されたら見返したいポイント。そしてそして藤ヶ谷くん、北山さん、玉森くんの通称「まえあし」トリオも登場し、いよいよGravityへ突入!

 

 

Gravity

TVの歌番組で、そしてMVで幾度となく見たGravityですが、この時は会場モニターの映像、刻むような打ち込みの音が印象的なサウンド、そして7人のパフォーマンスが非常にマッチしていて、とても新鮮な気持ちで楽しむことが出来ました。今までのキスマイのライブでも映像はたくさん使用されていたけれど、個人的には今回のGravityが一番効果的にハマっていた気がします。この曲が持つ疾走感とどことなく漂う切なさ、アグレッシブだけど静と動の対比が象徴的なキスマイのダンス、それらが終盤に向かって高まり収束し昇華されていく様が、モニター映像との組み合わせでより臨場感を伴って体感できた気がします。

聴きなれた曲も見なれたパフォーマンスも、その按配によって今までとは異なる角度から光を当てられる演出の妙味。それを身をもって味わえるのも、ライブの醍醐味だなーと思います。

 

 

r.a.c.e

キスマイの最年少メンバー・千賀くんは作曲、イラスト、ファッション、美容(←)、天然(←←)など色々な意味で才能豊かな人としてファンには知られており、わたしもキスマイを見ていると5分に1回は「千賀くん天才〜!」って呟いてる人間であります。そしてそんな多芸な中でもやはり彼の代名詞といったらダンス! このr.a.c.eは彼の振付だという前情報を仕入れていたので見る前から非常に楽しみにしていたんですけど、はたして彼は!やってくれました!

千賀くんは今まで何度もキスマイ楽曲の振付を手掛けているんですが、ダンス曲にしてもバラード曲にしても攻め姿勢というか、振りの主張が強いなという印象を持っていました。メンバーが!キスマイが!オレらが持つ良さを!カッコよさを!是が非でも見てくれ!と振りがこう、強く語りかけてくる感じというか。いや、そこすごく長所だしめっちゃ好きなとこなんですけどね。

ただ、今回のr.a.c.eに関してはダンスナンバーだけど最初からアゲアゲというわけではなく、徐々に高まっていくような音型が魅力な楽曲であり、そこに千賀くんはバッチリはまった振付をしてきてくれたんですよね! インパクトを強調するばかりでなく、硬軟おり交ぜる感じ。何ていうかこう、書道のとめ・はね・はらいを意識するみたいに抑揚と柔軟性を持った流れるような振りも多くて、洗練されグレード感の増した7人の姿に「ああ、進化している…千賀くんの振付するキスマイのカッコよさ、まさに天井知らずや!」ってもう、パフォーマンスがツボすぎて昂ぶるあまりフルフル震えてくる位やばかったです。まじで曲の間中、脳内では「千賀くん天才!キスマイ最高!」って段幕掲げてシュプレヒコール上げながら往来を練り歩いてる気分でした。

もともと好きな曲ではあったけど、CD音源で聴いてた時の100倍はこの曲が好きになりました。あ〜〜早く映像じっくり観たいな!もう今すぐBlu-ray欲しい‼︎

 

 

…とまあ、この後にもフェスのクロージング曲みたいな超エモい『Dream on』が控えていたり、割愛したセトリの中にもメンバーのひとこと口説き文句とペンラプレイが楽しい『キスしちゃうぞ!』や横尾さんが先頭きって走るキスマイトレインに泣きそうになった『SEVEN WISHES』があったりと、挙げていけばもうキリがないんですけど、この辺で曲についての感想はひと区切り付けさせて頂こうかなと思います。

 

 

今回、冒頭でちらと触れた通り席運に恵まれた為、花道を通っていくキスマイのメンバーをわりと近くで見ることが出来ました。

キスマイはジャニーズの中でも親しみやすいお兄ちゃん達みたいな雰囲気を持っていますが、非日常的な色とりどりの衣装を着こなしスポットライトに照らされた彼らはまるで動く絵のようで、圧倒的にキラキラと輝いていました。

彼らがひとたび花道に姿を見せると、観客席の無数のペンライトが一斉にそのメンバーカラーへと変わっていきます。花道を隔てた向こう側のお客さん達の高揚した表情、手作りのメッセージ団扇を何枚も掲げる人、メンカラの服やアクセサリーを身に付け手を振る沢山の人々。

磁石に引き寄せられるように皆が顔を向け歓声を上げ、自分を含め周囲のボルテージが波立つように一気に上がっていく。あのうねる様な感情の高まり。その中心に、7人の男子がいる。アイドルとはそういうものかもしれませんが、驚異です。とても常人とは思えません。

しかし同時に、彼らの顔や肌に目を向ければ玉のように汗が浮かんでいるし、ステージのちょっとした凹凸でつまずいていたりもする。特効の火の粉を浴びれば血も流れるし、セット機材のトラブルで高所に取り残されれば震えもする。わたし達と何の変わりもない、血の通った当たり前の感情を持つ人間なんだということも感じます。

キスマイのファンになり、彼らが所属する世界のあれこれを目にするようになって思うのは、つくづくアイドルという職業は大変な仕事だなということです。今このような時代にアイドルするということ。様々な意味で心身ともにタフである事を求められる。正直、生身の人間がよくやり続けていけるものだなと思います。

でも、アイドルだからこそ描けるもの、魅せられるもの、創り出せるもの、届けられるものが数えきれない程たくさんあるのだという事を、会場にいた観客の1人として心底実感しました。この日参加したライブの中にはそれが溢れんばかりに詰まっていたからです。そういう事を、先の曲についての感想部分では自分なりに書いてみたつもりです。

どこか特殊で不可思議な世界に生きる、次元の向こうの住人たち。だけど生身の人間である彼らが、人を呼び、人と手を携え、人の心を動かす。

だからこそわたしは彼らの存在に惹かれずにはいられないのかもしれません。

 

 

キスマイの皆さん、興味を持ち始めた頃は勝手に自分の中で一過性のブームに終わるだろうな〜等と不届き極まりないことを考えていましたが、気付けば3年が経っていました。3年経った今、既に皆さんの活動を追うことはわたしの生活の一部となっていて、ときめいたり笑い転げたり時に感情移入してホロリときたり、日々を様々に彩ってくれる存在となっています。

いつもカッコよく可愛くどこかナイーブで、でもいっちょブチかましたろー精神で予測不能な斜め上から攻めてくる、世にも楽しいトンチキ謎ワールドを展開するあなた達が大好きです笑   皆さんのさらなるご活躍と幸福を、心から願っています。

デビュー6周年、本当におめでとうございます!  みんな、キスマイでいてくれてホントにありがとう!